家族も人間関係(2)


学校や職場での人間関係に疲れ果てて帰宅し、家族の中で癒やしを得る。自分を取り戻す。

長いこと家族からそうしてエナジーをもらってきたものです。
でもそんな日ばかりではない。
家に帰っても家族の機嫌にビクビクして心が疲弊するなんてこともしょっちゅうだった。

中学時代の反抗期のころは私こそ家族の誰かに気を遣わせてたかもしれないけど、私なんてせいぜい天の邪鬼な言動で反抗していたくらい。
家族「おもしろいねぇ」私「そうでもない」
家族「旅行楽しみねぇ」私「別に…」
家族「おいしいねぇ」私「・・・」

私の態度に家族の誰かが「おい!」「この野郎!」とかブチ切れて、家族げんかに発展することもよくありました。

ま、反抗的な態度もよくないけど、たたでさえ末っ子というのはこの「おい!」とか言われて胸ぐら掴まれる余地が不思議とある。
私なんかどんなにきょうだいや家族が不機嫌でも、「おい!」という勢いで迫ることはない。
自分は10ぐらい年下だし、そういう勢いで状況を変えられる力などないと思ってたから。
(何度か真似してやってみても無風に終わった体験込み)
そんで母親の「そっとしときな…」という呼びかけで怒りを鎮めたり、心底恐いと震えたりしていた。

なぜ末っ子・年下子は、おい!」とか言われる余地があるのか。
それは年下だから。
立場が下の者には自分の言うことを聞かせてもいいと思われやすいから。
もちろん末っ子でもそんな目にあったことないという人はいる。

私の友人は上のきょうだいや親から「おい!」はおろか、「あれやっとけ」とか、支配・コントロールを感じたことは一度もないという。
彼女は私の家族内げんかの話を聞くたびに、「うちはそんな本音ぶつけたことないよ。よそよそしい関係かも」と言う。
「そっか、うちは本音をぶつけ合って分かり合ってる家族なのか」という満足感に浸ってた時期は長いけど、今は違う。
年下だからって言うことを聞かせてもいいという態度で接してなかった友達の家族は素晴らしいと、つい称賛しちゃうけど至極当然なんだよな。



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