本はしょっちゅう読んでいる。
最近はもっぱらKindle Unlimitedで、上限冊数を超えてしまう。
ただ、このサービスで人気作品を読めることは稀です。
前まではよくAmazonのポイントアップ期間にまとめ買いをしていた。
実は本屋で少し立ち読みして、「買おう」と決めたものをAmazonで買うのもよくあること。
本屋にすっかり行かなくなってしまった。
自分なりの本屋に行かなくなった理由
・ネットで買えるようになったから
・ネットだと「在庫なし」ということがほとんどないから
・広い本屋だと、適当にブラブラするのにも限界がある
(本との運命の出会いがしにくい)
・本屋だと、気になる作家のいろんな作品を探しにくい
(出版社別になってるから)
・「すごく話題」と紹介されても自分に刺さることが減った
(話題作を買ってもがっかりすることが増えたので買わなくなる)
・本屋は本がとにかく多すぎて、目的なしで買う行為がしにくくなった
それでもわりと利用する本屋の特徴
・広くない
(広くてもデパート内の半フロアくらい。ワンフロアでも広い。一画で十分)
よく行っていた近所のデパート内書店がリニューアルして、半フロア→ワンフロアへと拡大された。
それからほとんど行ってない。
狭いなりの良さがあったのに。
なんたって探しやすさ。
「この書棚にはないなぁ」と思えば、すぐ他の書棚へ足が移る。
そういう時間は短い方が疲れないし、散歩の延長みたいで楽しかった。
あと狭い方が不思議に風通しいいんですよね。
天井の光がすべてに届いてる感じ。
書店員の目がさりげなく行き渡ってる感じ。
広ければ広いほど、なんかちょっと恐ろしさが湧いてきたりする。
あと「これだけ揃えたんだぜ」という傲慢さのようなもの。
スペースがない・狭いというのは、書店員に厳選されたものが並んでるということ。
広いということは、「なんでも並べる・詰められる」ということ。
一概にそうとは言えないかもだけど、愛情のかけられ方が違うと感じてしまう。
それなのに、つぶれていくのは昔ながらの狭い本屋というじゃないか。
あと、自分の感受性の変化なのか「おもしろい」と思える本が減った。
主に小説。
見つけ出すアンテナが衰えたのかもしれないけど、有名人気作家と言われてる方の文章が全然自分にひっかかってこない。
もちろんすべてをパラっともしてみてないということはある。
私がよく本を読んでいたのは20代で、あのころは両親とも「この作家がおもしろい」と話したり、父の本棚で見つけたものの関連を探しに行ったり、新聞の連載やコラムきっかけで本屋に行ったりもした。
山崎豊子、田辺聖子、森村誠一、本多勝一、宮脇俊三、村上春樹、泉麻人、ナンシー関、車谷長吉、太宰治、安部公房・・・
「新聞きっかけ」という機会を失ったことも本屋ばなれと大きく関係してる気がする。
それに、たまに実家に帰って新聞に目を通しても、読むのがすっかり下手になってんですよね。
スマホの影響なのかな。
街にはおしゃれで小さな本屋を見かけることも増えた。
あれはあれで入りにくい!
しかも、「いかにも」というおしゃれっぽい似たようなチョイス。
敷居が高いんだよ…
人を選んでるように感じて、「自分じゃない」と思うから入らない。
私はひねくれているんだろうか。
そう言われてもしょうがないけど、本屋ばなれの傾向を「本を読まなくなった人に原因あり」と言われがちなことには抵抗を示したい。
いつだって惹かれるものを本屋に探していた。
ただ、その期待度がすっかり下がってしまったということかもしれない。