いつかの拒否


少し混んだ電車内で、カップルがべたべたしていた。

どちらかというと男性側が女性にべったりで、見ていて結構不快感。
愛情とよく似た魂胆を感じたからかもしれない。

魂胆って何だ?
依存
スケベ心
アピール
支配

いや、純度100の愛情かもしれない(知らないけど)

ふと、いつかの自分が思い出された気がした。
べたべた愛情を示された幼いある日。
それを拒否するためには、「あなたが嫌いなんで」という嫌悪感を表明しなきゃならない。
露骨に突き放すとか、「お母さ〜ん」と助けを求めるとか。
すると相手は・・それが大人だったのか性別すらも覚えてないけど・・
「何だ?お前」「可愛くない!」と悪態をついて離れていく。
そのあともなんとなく嫌われ続ける。

それでいい・・
ほっと胸を撫で下ろす私。

性的な記憶はないので、ただべたべた触られたとかハグとかだと思う。
おばあちゃんに「可愛いからなめちゃう」と、ほっぺをなめられたことは覚えてて、そういうことがたぶんもっと小さい頃からあった記憶。
遊んでたのに無理やり抱っこされて膝に乗せられるのとかも苦手だった。
親が高齢で生まれた子だからね、大人の中にいきなりちっちゃい子が誕生したら可愛がられるだろうけど。

そんで今、愛情表現が薄い・ほぼない人ばかり好きになる。
自分自身もダイレクトな愛情表現ができない。
表現してみたときに、相手の目の色が変わったりする気配が怖い。
その目はいろんな色に変わる。
好奇
観察
スケベ心
みくびられる感じ
時々感動

愛情を欲する反面、拒否してもいる。
その色がどんなだったら安堵できるのか自分でもよくわからない。
ルーレットでしっくり奇跡の目が出るのを待ちたいような避けたいような。

恋愛が終わったとき「中学生としゃべってるみたいだった」と言われたことがあって、それは我ながら腑に落ちる感じ。
反抗期から抜けきれてない(なぜこんなことに…)





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